北澤 繁太さんのレビュー

クアトロ・ラガッツィ (上) 天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)
若桑 みどり (若桑 みどり) 評価5.0 点 平均(5.0)
  • 出版日:2008-03-19
  • 種類:文庫
  • ISBN:4087462749
読書タグ: 歴史  宗教  戦国時代  日本  文化 

評価5.0 点 (5.0)

投稿日 2013-05-02 07:16:53

ライフネット生命の出口社長に推薦本を尋ねたところ、即座に出てきたのが本書。著書『「思考軸」をつくれ』でも「「軸づくり」に役立つ本」として挙げている。まず一言。めちゃくちゃ面白い。

「面白かった」でないのは、手近に置いて何回も何回も読み直したい思う本だから。著者の若桑みどりさんは2007年に亡くなられている。とても残念。

上巻は、九州のキリシタン大名大友宗麟らの名代として天正少年使節がローマへ派遣されるまでの背景が語られている。この使節団の少年4名がタイトルに冠されているクアトロ・ラガッツィ(4人の少年)。

「彼らは、十六世紀の世界地図をまたぎ、東西の歴史をゆり動かしたすべての土地をその足で踏み、すべての人間を、その目で見、その声を聞いたのである!」

クアトロ・ラガッツィが目の当たりにした世界は下巻でのお楽しみ。

上巻で最も印象的だったのが、宣教師ヴァリニャーノが残した日本人の長所と短所。キリスト教を布教するために「自分の心や習慣を日本人に合わせようとした」彼が語る日本人。まずは長所から。

「きわめて礼儀正しい」
「はるか容易に、また短期間にわれらのことばで読み書きを覚える」
「世界でもっとも面目と名誉を重んずる国民である」
「忍耐強く、飢餓や寒気や、人間としてのあらゆる苦しみや不自由を耐え忍ぶ」
「心のなかにある感情を抱いても、それを外にあらわさず、怒りや憤りを抑えている」
「きわめて清潔であり、美しく、調和が保たれている」

以下は五大悪。こちらのほうがより印象的。

「好色」「裏切り」「虚言」「残酷」「泥酔」

時代は違えども、その本質が大きく変わることはないのではないか。日本人として、このような特性を持っていることを意識しても良いと思う。

著者の言葉で痺れたのが以下の言葉。出口さんも言っていた。勉強することです!

「教育とは明日への向けての「浪費」だ」

北澤 繁太さんの読書タグ: 日本  歴史  文化 

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このレビューについたコメント(2)


北澤 繁太
  • 北澤 繁太 2013-05-02 20:39:41
  • 樽井さん、いらっしゃい(笑)この本は本当に面白いです。引き込まれます。電車に乗っている時は乗り過ごし注意^_^ ブクレコでもよろしくお願いします。読む本の質を高めていきたいと思います!
Yukio Tarui
  • Yukio Tarui 2013-05-02 17:25:01
  • 読みにきましたよー^^
    なるほど興味深いです。これからはまたブクレコにもちょいちょいとこれるようになるので、面白い本をバンバン紹介してくださいね。

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