北澤 繁太さんのレビュー

泥酔懺悔 (ちくま文庫)
朝倉 かすみ / 中島 たい子 / 瀧波 ユカリ / 平松 洋子 / 室井 滋 / 中野 翠 / 西 加奈子 / 山崎 ナオコーラ / 三浦 しをん / 大道 珠貴 / 角田 光代 / 藤野 可織 (朝倉 かすみ / 中島 たい子 / 瀧波 ユカリ / 平松 洋子 / 室井 滋 / 中野 翠 / 西 加奈子 / 山崎 ナオコーラ / 三浦 しをん / 大道 珠貴 / 角田 光代 / 藤野 可織) 評価2.0 点 平均(2.0)
  • 出版日:2016-09-08
  • 種類:文庫
  • ISBN:4480433716
読書タグ: エッセイ  下戸  お酒  反省  泥酔  酒呑み 

評価2.0 点 (2.0)

投稿日 2017-01-11 08:44:27

【破壊力が足りませぬ。】

小説家、エッセイストなど、なんらかのモノ書きを生業とする女性たちがつづる、お酒にまつわるエッセイです。タイトルの「泥酔懺悔」に惹かれてしまうじゃありませんか。私も懺悔していますよ、毎晩、いや毎朝かな?

買うか買わぬか迷いました。身になる読書になるとはとても思えなかったので。でも、同じ酒呑みとして「うんうん」「わかるわかる」と共感しながら呑みたい、いや読みたいじゃありませんか。で、買ってしまいました。

失敗した・・・

十二人の女性が登場します。名の知れた人から初めて拝見する人まで。私はてっきりどの人も相当のやり手(酒豪)なのかと期待していたのですが、さにあらず。もちろん、酒豪もいますなが、呑めない人も結構いました。

いわゆる下戸、呑めない人をどうのこうの言うつもりはありません。ありませんけれどもタイトルが「泥酔懺悔」ですから。ちょいとこいつは羊頭狗肉じゃあないかとがっかりしてしまいました。買うまでもない本だった。

面白い(「うんうん」「わかるわかる」)エッセイもありました。特に、三浦しをんのエッセイは共感どころか「これって自分のことじゃない!?」と思うくらいでした。こういう話が聞きたかった(読みたかった)のだ。

「考えてみれば、飲酒の習慣と同じぐらいの年月、持続できた行いって、ほかには読書しかないんじゃあるまいか。」

期待通りだった人もいる。角田光代。勝手にすごい酒呑みに違いないと思っていたので、それが期待通りでとても嬉しかった。酒を呑んで記憶がなくなる話が面白かった、というよりも参考になった。今度、誰かに聞こう。

「彼女は「私はあなたの、この先記憶がなくなるんだろうなという信号を知っている」と言うではないか!」

何かと言えば、何か問うと普通に話していた角田光代のうなづきが深くなる時があるようなのです。それまで「うんうん」と縦三十度くらいにうなづいていたのが「うーん、うーん」と百五十度くらいになるのがそれだと。

ああ、自分にもきっとこのようなサインがあるに違いない。これはもう泥酔できる環境を準備して、冷静に私を観察してくれる人とがっつり呑んでみるしかありません。そんなことなら付き合ってくれる人がいればですが。

三浦しをん、角田光代などしっぽりと楽しめたエッセイはありましたが、タイトルに「泥酔懺悔」と据えるには、破壊力に欠ける印象がありました。こんなんじゃあ、酒呑みを喜ばすことはできませんぜ、ちくま文庫さん!

北澤 繁太さんの読書タグ: 反省  泥酔  酒呑み 

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