Kazufumi Ikedaさんのレビュー

新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)
() 評価4.0 点 平均(4.0)
  • 出版日:2007-03-31
  • 種類:文庫
  • ISBN:4044001030
読書タグ: 和歌  恋愛  古典 

評価4.0 点 (4.0)

投稿日 2017-04-21 22:51:30

新古今和歌集(下)は、恋歌がメインです。約2000首の新古今の中で恋をテーマにした歌は約400首強。やはり、人の情感を大きく動かすのは恋なのでしょうか。いろいろな恋が歌われていますが、人の情というものは何百年たっても変わらないものですね。我々が読んでも、全く違和感なくその世界観を受け入れることができます。

【波のように絶えず揺れ動く恋心】
わが恋は荒磯の海の風をいたみ しきりに寄する波のまもなし (伊勢)

【別れの朝、別れかねてあの人の袖を涙で濡らす私】
明けぬれど まだきぬぎぬになりやらで 人の袖をも濡らしつるかな (二条院讃岐)

【いくらなんでもと思っていたら月日は過ぎて行き】
さりともと待ちし月日ぞうつりゆく心の花の色にまかせて (式子内親王)

【恋人と逢うことを引き換えにしたと言われて死にたい】
恋ひ死なむ おなじ憂き名をいかにして 逢ふにかへつと人にいはれむ (権中納言長方)

万葉集から始まる和歌の集大成。行きつくまで行ってしまって技巧に走りすぎの印象を持っていましたが、通して読むと万葉、古今の時代の歌人の歌も適度に取り上げられていて、バランスの取れた歌集と印象が変わってきました。

Kazufumi Ikedaさんの読書タグ: 恋愛  和歌  古典 

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