Kazuyuki Fujitaさんのレビュー

『罪と罰』を読まない
岸本 佐知子 / 三浦 しをん / 吉田 篤弘 / 吉田 浩美 (岸本 佐知子 / 三浦 しをん / 吉田 篤弘 / 吉田 浩美) 評価4.0 点 平均(4.0)
  • 出版日:2015-12-12
  • 種類:単行本
  • ISBN:4163903666
読書タグ: 妄想  文学  罪と罰  クラフト・エヴィング商會  ドストエフスキー  読書  座談会 

評価4.0 点 (4.0)

投稿日 2017-06-19 20:54:54

「奇跡の書」だと思う。なんと「ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがない」4人の作家が、数少ないヒントをもとに、『罪と罰』のストーリーをああでもないこうでもないと推理するという奇天烈な内容なのである。最初は本当におもしろいのかと思ったし、読み始めても何だかとりとめがなく、この調子で最後までいくのかしらんと疑問を抱く。

ところが、途中から俄然おもしろくなってくる。なんとなれば登場人物を(「馬」などと)勝手な名前で呼び、勝手な設定を与えて、さらにそれをどんどん膨らませていく。その辺りは作家の面目躍如と言える。座談会形式でそれぞれボケたりツッコんだりしながらの展開が、特に後半に向けてひたすら楽しかった。

4人は座談会の終了後に結局原作を読むことになる。読者にもやっとこの時点であらすじが明かされるのだが、意外と当たっているところもあって、素直に感心。読んでみると意外な人物(副主人公という変わった称号を持っていたりする)が実に魅力的だったりする。未読の私もいつかツッコミを入れながら読んでみたいと思わせるのであった。

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